地上アナログTVブースター 再活用法
地上アナログTV放送が終了して、早いもので10年。しかし、“当時使っていたTVブースターをまだ持っている”という方、意外といらっしゃるのではないでしょうか?
今日の記事は、そんな「地上アナログ時代のTVブースター」を再活用してみよう、というお話です。
部屋の掃除をしていたら出てきた、オーム電機製TVブースターです。
なんと、裏面をみても型番がどこにも見当たりません。年式は、電源コードの印字によれば1996年。もう25年も前の製品、ということになりますが、地上アナログTV時代のブースターの良い点であり、まだまだ捨てた物ではないと私が考える根拠は、FM放送帯にも対応しているものが多数ある、という点です。
話しは少し前後しますが、私がこの古いTVブースターを再活用したいと考えたキッカケは、手持ちの広帯域受信機であるALINCO製DJ-X81に、昨年購入したAOR製SA7000という広帯域(30kHz~2GHz)アンテナ、という組み合わせで、これまで聞いたことがなかった様々な無線が聞けるようになったものの、“折角ならもっと良好に受信したい”と思ったからでした。
受信機は持ってる、アンテナもベランダに建ってる、ブースターも出てきた、となれば、後は接続ケーブル(場合によっては変換コネクタ)を用意する程度です。
で、組みあがったのがTOPの画像の受信システム(そんな立派なものでもないですが)なのですが、早速スイッチON! 果たしてその結果は?
…当たり前といえばそうですが、期待した通り、FMラジオもワンセグ音声も、良好に受信できるようになりました。
そして、ここからが本題(※以下は、広帯域受信機をお持ちの方むけの話になります)。
他の無線通信帯を試しにサーチしてみたところ、国際VHF(船舶無線)が強力に受信できるようになっていました。
更には154MHz帯および468MHz帯の簡易無線もです。
なぜ…? そう思い、旧アナログTVの周波数を調べてみたところ、
FMおよび旧VHF-Lowバンド:76~108MHz
旧VHF-Hiバンド:170~222MHz
UHF-TVバンド:470~770MHz
なるほど。どうやらTVブースターの構造上、たとえば旧VHF-Hiバンドといっても、きっちり170~222MHzだけをブーストするのではなく、もう少し広いカバー範囲を持っている、ということなのでしょう。上記の数字から判断するなら±15MHzくらいの余裕があるのかもしれません。
ちなみに、VHFエアーバンド(航空無線/118~135.975MHz)は、受信はするもののノイズが多く、アンテナ直のほうが良好、という結果に。
また、TVブースターはその性質上、TVをクリアに受信するための物であるため、カバー範囲外の電波はブーストしないどころか、全く受信しないか、感度が落ちるのが普通ですので、例えば144MHzや430MHzのアマチュア無線は、受信機+付属のホイップアンテナの方が良好、という結果になりました。
ALINCO純正の充電ドックともマッチするデザイン(笑)。
残念ながら、私がよく聞く無線の中では398MHz帯のバス無線はカバー帯域外となってしまいましたが、総じて、よく聞く無線が良好に、且つ聞ける無線が増えたという結果に満足しています。これならおそらく、466MHz帯の“今でも聞ける消防無線=署活系”受信にも効果を発揮してくれるでしょう。
広帯域受信機はお持ちでなくても、FMラジオを良好に受信したいという方に、この記事と、お手持ちの古いブースターが少しでもお役に立てることを願って。
最後に注意事項をひとつ。
ラジオ放送にせよ無線通信にせよ、良好に受信したいと思うなら「まずアンテナ」であることをお忘れなきように。なぜなら、いかに優れたブースターでも、“来ていない信号(電波)を増幅することはできない”からです。

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